インフルエンザの奮闘と救世主タミフル

治ったという誤解と嘘から広まるタミフル耐性ウイルス

タミフルはインフルエンザに対して高い効果を示す治療薬として知られるようになりました。耐性ウイルスが登場してきたことによって他のインフルエンザ治療薬もよく用いられるようになってきたものの、依然として飲み薬として使用できる唯一のインフルエンザ治療薬であるタミフルは広く受け入れられています。耐性が獲得されてしまう背景にはタミフルだけがインフルエンザ治療に多用されたという面もあるのが事実です。その際に耐性菌の出現を防止するための方法が世の中によく知られていなかったことも大きな要因となっています。薬は治ったら飲むのをやめるものであると考えている人が多く、インフルエンザが治ったと思ってタミフルを飲むのをやめてしまう人がいるのは現状でも変わりません。しかし、治ったと思った時点ではまだウイルスが体内に存在している状態であり、その中にはタミフルに対して少し耐性を持っているものが含まれている可能性があります。そのウイルスを持った状態で外に出てしまって人に感染させてしまう可能性があり、結果としてタミフル耐性のウイルスが広まってしまうことになるのです。こういった状況は治ったという嘘によっても助長されている傾向があります。職場や学校に早く戻りたいからといって多少つらくても治ったと嘘をついてしまう人もいるものであり、その人が感染源となってウイルスが広まってしまうことがしばしばあるのです。そのときにタミフルを服用していて、治ったからやめるということをしてしまうと耐性ウイルスが広まるリスクが高まってしまいます。本当に完治するまでは自分が感染源になることを知っておくことが重要であり、処方されたタミフルは使いきるまで飲み続けることが大事です。