インフルエンザの奮闘と救世主タミフル

タミフル服用には常温の水を

感染力の高いインフルエンザの治療薬として、タミフルやリレンザが開発されました。インフルエンザウイルスは、感染後2~3日で体内増殖し、この期間にタミフルやリレンザを服用することで、ウイルスの増殖を阻止し、消滅させていくことができます。初期に服用することで、重症化を防ぐことができ、38度以上の高熱も、翌日には微熱程度にまで下げることが可能ですから、メリットは大きいといえます。子供向けには、タミフルドライシロップが開発されているので、子供でも飲みやすいように工夫されています。服用する際には、コップ1杯程度の白湯や常温の水で服用するのがベストです。薬は、水に溶けることによって、腸の粘膜から吸収されやすくなり、効果を発揮し温かいものの方が胃を温めて消化管の血液の流れをよくしますから、冷たい水より、常温の水や白湯がおすすめです。リレンザは吸引式のため、小さい子供は使用することができませんし、高齢者にも使いにくいデメリットがありますが、タミフルなら幅広い世代で服用できるという特徴があります。2005年に、タミフルを投与した子供が、突然異常な行動を起こす事態が発生しましたが、タミフルを服用すれば100パーセント異常行動が現れるわけではありませんが、症状が治まるまでの2日間は目を離さないように注意する必要があります。インフルエンザには、A型、B型、C型があり、感染源や性質に違いがあります。
A型インフルエンザの大きな特徴は、爆発的な流行性があり、非常に変異しやすいため感染しやすく、ほかの型と比べると、流行性が高いといえます。主な症状は、高熱や寒気、関節痛、筋肉痛で、40度近い高熱が出ることがあるため、脱水症状を起こす場合もありますから、こまめに水分補給をすることが大切です。

タミフルで熱が下がっても家から出ない

タミフルはインフルエンザの特効薬です。発症して48時間以内に服用すれば、ウイルスの増殖が抑えられ、徐々に発熱などの症状が治まってきます。しかしタミフルのおかげで熱が下がっても、家から外出するのは避けなければいけません。熱が下がったことは、インフルエンザが完治したことを意味するものではないのです。熱は身体の免疫機能が体内に侵入したウイルスを退治するために発生するものです。免疫反応を強化するためには、体温を高くすることが欠かせません。タミフルを服用して熱が下がったということは、身体の免疫機能が熱を必要としないほど、ウイルスの数が少なくなったことを意味します。しかしこれはあくまでもウイルスの増殖が抑えられた結果に過ぎません。タミフルはウイルスの新たな増殖を防ぐことができますが、ウイルスそのものを退治することはできないのです。したがって熱が下がったからといって、ウイルスが全滅してしまったわけではないのです。ウイルスがまだ体内で生きているのにもかかわらず外へ出かけると、新たな感染を広げてしまうことになってしまいます。インフルエンザウイルスは感染力が強いので、瞬く間に周囲の人に感染させてしまうでしょう。学校や保育園などに通っている子どもがインフルエンザと診断された場合、熱が下がってもしばらくは登校、登園しないことが求められているのはこのためです。老人や乳幼児など、インフルエンザに感染することで重大な事態を招く可能性がある人はたくさんいます。周囲に感染を広げないように配慮するのは、社会人としてのモラルであり、マナーでもあるのです。くれぐれも熱が下がったからといって、むやみに外出しないようにしましょう。